第3回(後半戦)
さっき、ぼくとクロちゃんを邪(よこしま)な目で見てなかったにゃ?
「そうなことはない!!」
そういった視線を感じたにゃ…
(クロちゃんはそっとブロキャの横に隠れた…)
「怯えられちゃった!」
「でもこの後、うちで夕飯食べてくよね!?」
クロちゃんを引き留めようと必死にゃ…どうする?
(ふたりして作戦会議を始めた…)
(クロちゃんと団らん出来ると思ったのに、尊いと思ったのが駄目だったのか!?)
作戦会議が終わったにゃ
ぶっちゃけお世話になってるお家に移動するのがめんどいので、やっぱここで夕飯を食べるにゃ
(クロちゃんはぺこりとおじぎした)
✊(よし…)←ガッツポーズオタ
ああっと!!お便りの時間にゃね!パーソナリティあるまじき失態にゃ
(クロちゃんはそんなことないよ、と首を振っている)
クロちゃん、お心遣いありがとにゃん!
さて、1通目のお便りにゃ。
『ブロキャちゃん!いつも楽しくラジオを聴いてます』
お便りありがとにゃん!楽しんでくれて嬉しいにゃん!
『ブロキャちゃんとオタクくんの出会いや、仲良くなったきっかけが気になります。お時間ございましたら、ぜひ教えてください!』
「ハッ…(ブロキャのご両親は…)」
※talk055参照
真実が明かされる時が来たにゃね
オタくんの出会いはね、実はパパとママのところから独り立ちして旅に出たんだけど、食べ物が尽きてアカン状態になってたにゃ
そこにオタくんが通りがかってね。僕を拾ってくれたんだにゃ!牛乳とか出してもらって、元気になって…そのまま住み着いてるにゃ。
改めて伝えるのは恥ずかしいけど…オタくん、ありがとにゃん!
「よせやい///」
(クロちゃんは、いい話だなあとうんうん頷いている)
仲良くなったのは、ぼくのコミュ力が高いからにゃね。オタくんは消極的だから…
助けてくれたお礼にナデナデさせてあげたら、コロリにゃよ
「ヴ―ッ///」
(クロちゃんはオタをちょっと怯えた目でチラ見している)
「なんで?」
この「ブロキャ」って名前も、ぼくが「ブロブキャット」っていうから、オタくんが名付けてくれたのにゃ。
(そうだったな…。なんだか懐かしいな)
でね、実はオタくんには話してなかったんだけど…
「うん?」
ぼくのパパとママは…
(ブロキャ…!)
めっちゃ元気にゃ
「えっ?」
オタくんのお家に住んでるよーってお手紙送ったら、たまに手紙が届くのにゃ
多分このラジオもふたりして聞いてるんじゃないかにゃあ。
「ズコー」
新喜劇のコケ方されたにゃ…
「さげすんだ目で見られている…」
「でも、親御さん、元気なんだ。良かったよ」
オタくんが誤解してたのは分かってたにゃよ。
でも面白そうだったから、ちょっと黙ってたのにゃ。許してにゃん♡
「許すも何も…まあ元気なのはいいことだ」
(でも俺の反応が面白そうだったから黙ってたのか…)
という感じにゃ!満足した回答になったかにゃ?満足してくれたら嬉しいのにゃ!
さて、次のお便りを紹介するにゃ
『ブロキャちゃん、毎日ラジオを楽しんで聴いています』
おかしいにゃね…毎日ラジオはしてないんだけど…
「繰り返し聴いてるんじゃないかァ~?」
だったら熱狂的なファンにゃね(誰か想像がつくような…)
『ブロキャちゃんに会いたくて震えるので、今度のラジオにお邪魔します』
「…!?」
確定されたにゃ…!?
ラジオネーム、ブロブ仮面さんのお便りでしたにゃ…
やっぱり!!
「ま…まあ、ゲスト探す手間も省けて良かったんじゃない?」
そういう話かにゃあ…。っていうかオタくんの住所バレてるにゃんね。
「前のラジオでまき散らしてたでしょ!」
えへへ…
(クロちゃんは熱狂的ファンと聞いて、ブロキャを心配している)
大丈夫にゃ、クロちゃん。何かあったら、このボタンを押すにゃ
(例の危険そうな赤いボタンを指さしている…)
(ついにボタンの正体が明かされるってのか…?)
(押して欲しくない気持ちもあるし…押して欲しい気持ちもある…)
(心が二つある…)
ってことで今回のブロキャRadioはここまでにゃ!
あんたが今ここで倒れたら、ブロキャちゃんはどうなっちゃうの?次回、オタ…
「言わせねえよ」
次回も楽しみにしてにゃん!
その後…
夕飯を一緒に食べたあと、クロちゃんはにこにこ顔で帰っていった。
クロちゃんを見送った二人は家に戻る。
「クロちゃんは野良キャットなのか?心配なんだけど…」
うん、そうみたい。でも大体お嬢様のとこや、フォックスくんの所に泊ってるって聞いたにゃ。
「そっか、そりゃよかった」
安心してくれにゃ!
Wavebox