第2回(前半戦)
「あれ?ラジオの時間だって言ってたのに始まらない…」
「ブロキャってば俺の部屋をラジオスタジオにしてんだよなあ…」
「おーい、ブロキャ、いるかァ〜?……い、いない…!」
「どうしたんだろう…!1回で失踪!?俺のゲスト回が不評だったのかな!?」
ただいまにゃ
「あぁっ!おかえり!ラジオの時間、もう始まって…ってその子は?」
ゲストを探しに彷徨ってたら見つけた、迷子の赤ちゃんにゃ
ぷにゃにゃ
「ち、ちいこい、可愛い…じゃなくて!そのままラジオ収録する気か!?」
この子の親御さんを探すために、今回はこの子をゲストにするにゃん
「そんな都合よく親御さん、ラジオ聞いてるもんかァ〜…?」
町内のスピーカーからラジオを流してもらえるよう掛け合ってもいたにゃ。宣伝効果も期待できるのにゃ…
「わるい顔…。でも、赤ちゃんにゃんぷっぷーをどこかに預けてここに預けてますよーって町内放送すればよくない…?」
しっ!
(核心をついてしまった)
「ア!もしかして俺の家の住所をラジオで…」
……
「おい、ブロキャ!?」
ぷ…ぷええ〜!!
オタくんが大声出すから赤ちゃん泣いちゃったにゃ。お〜よちよち
ぷにい…ぷに…
(タイミングよく泣かれてしまった!)
ぷにゃ…ぷにゃあ…ぷええ…
よし、ここでラジオをスタートするにゃ!ポチッとな
(ぐずってる時に…!?)
こにゃにゃちわ~!ちょっと遅れちゃったけど、ラジオパーソナリティのブロキャちゃんがお送りする「ブロキャRadio」の時間だよ!
今回のゲストは…なんと!赤ちゃんにゃんぷっぷ〜ちゃん!そして助手のオタくんでお送りしますにゃ
「俺も!?」
そうにゃよ、頼むにゃよ〜
「仕方ないな…今回限りだぞ」
ありがとにゃん!
実は赤ちゃんにゃんぷっぷーちゃんは迷子でね。こちらで預かっている状態にゃ。時々ラジオ内で住所を言うから親御さんは安心して迎えにきてにゃんね。えー…〇〇町〇番地〜……で待ってますにゃ!
(どうにでもなれ……)
ぷええ…ぷえ…ぷにぃ…っ
おっと!赤ちゃんがぐずってますにゃね、ここで一曲流しましょう。
(童謡とかか?)
それではお聞きください。
「POISON〜言いたいことも言えないこんな世の中は〜」
反町隆史
「噂に聞く、赤ちゃん泣き止ませソング…」
某ドラマの主題歌だったにゃよね〜、懐かしいにゃ。
さて、赤ちゃんは泣き止むのかにゃ?
ふえ……ぷ?ぷにゃ……ぷ…
うまいこと泣き止んだにゃね
「タイトルPOISONなのに凄いよなぁ」
お~よちよち、偉業にゃね~。ま、泣いてるのも赤ちゃんのお仕事だけどねッ
「そだね」
そういや教師ドラマで印象に残ってるのは、不良を改心させる系のが多いにゃんねえ
「わかる~。実際、不良だらけのクラスってあるんかな?」
ぷにゃぷにゃにゃぷ
えっ?世の中には1つや2つはあるかもしれない?
「赤ちゃんの言葉が分かるのか?」
なんとなく伝わってくるにゃ。もしかしたら、これで親御さんについて教えてもらえるかも…
「やってみてくれ」
ねえ、赤ちゃん。君のママとパパについて教えて欲しいにゃん
ぷにゃ!にゃぷぷ!にゃぷ!ぷにゃんぷぷ!
似顔絵書いてくれるらしいにゃ。待っててね、クレヨン持ってくるにゃ
(赤ちゃんの似顔絵……。なんだか、展開が想像つくぞ…)
こんな時の為に用意していた、口に含んでも大丈夫な安全クレヨンにゃ。そして画用紙も目の前に置くにゃね。
「世の中便利になったね~」
にゃにゃ!にゃぷぷぷぷ!
凄いクレヨン捌きにゃ!あっという間に仕上がったにゃ!
青いにゃんぷっぷーとピンクのにゃんぷっぷーにお目目がついてるのかわいいにゃね!
(実際は青い丸とピンク色の丸にちょんちょんがついている赤ちゃんイラストなのだ)
(いろんな色を使いたいのかな)
ぷにゃにゃぷ!
え?本当に青いパパとピンク色のママなの?
ぷにゃ!
「にゃんぷっぷーって黄色だけじゃないのか?」
いや、色んな色のにゃんぷっぷーがいるにゃ。赤色や黒色、宇宙色とか……
「宇宙」
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